2009年9月21日月曜日

銀行監督4機関の統合を提案したアメリカについて

 19日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、米上院銀行委員会のドッド委員長は金融規制改革の一環として、4つの銀行監督機関を1つに統合することを提案する方針。
 委員長の案は、米連邦準備理事会(FRB)の監督権限を弱める点をはじめ、オバマ大統領の構想とは大きく異なる内容となっている。
 ドッド委員長はNYTとの18日のインタビューで、企業活動を阻害することなく、米銀行システムに対する消費者の信頼を回復したいと表明。信頼回復につながる枠組みを導入する必要があることは明白で、国民が預金から保険契約、株式投資まで、金融にかかわる活動を安心して行えるシステムが必要だと述べた。
 その一方で、企業活動を締めつけたくもないとした。
 NYTによると、オバマ政権はFRBと貯蓄機関監督庁(OTS)、連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)を統合する案を以前、検討はしたものの見送った。
 政権は、他への影響の大きい大手金融機関やシステミックリスクの監督責任をFRBに付与し、銀行監督業務は通貨監督庁(OCC)と貯蓄機関監督局(OTS)を統合した機関に一元化する案を推し進めている。

上記のようなニュースを見てみると新たな改革をしているように思いますが、矛盾であります。
今ままでは開放なシステムを作り上げるために全世界に圧力をかけたのにいまさら昔のように
規制をかけようとします。一方、自分の国以外にはもっと金融市場を開けるために圧力を入れます。
これがいまのアメリカであり、力ある国であります。

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